【中国人爆買い終了】ラオックスは利益8割減。三越伊勢丹は免税店開業延期へ。

中国人観光客の爆買いに急ブレーキがかかったことにより大手百貨店5社の売上高が減収したとのニュースを以前ご紹介しました。

関連:中国人の爆買いに急ブレーキ!?百貨店大手5社が減収

突然、爆買いが終了したことで、中国人観光客に頼っていた一部の企業は大打撃を受けたり、戦略を見直す企業があったり影響が出ているようです。

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ラオックスは利益8割減

ラオックス、営業益8割減へ 爆買い一服

ラオックスは12日、2016年12月期の連結業績見通しを大きく下方修正すると発表した。売上高は従来予想より35%少ない650億円、営業利益は82%少ない12億5000万円を見込む。15年12月期と比べて大幅な減収減益となる。背景にあるのは中国からの訪日客による「爆買い」の一服だ。一方、店舗数を増やしたことで固定費も増え、利益を圧迫する見通しになった。

16年1~6月期は4億6400万円の最終赤字に転落した。売上高は前年同期比22%減の350億6200万円。営業利益は4億5400万円で同91%減った。海外における電動アシスト自転車販売の撤退や、中国子会社による店舗閉鎖に伴う特別損失を4億9200万円計上したことも響いた。

ラオックスの4月の売上高は国内全店合計で前年同月比26%減少。5月は44%減、6月は49%減となっている。3月末時点で37店だった店舗数は6月末までに41店に増えたにもかかわらず、前年比での売上高減少率は拡大し続けている。

中国からの訪日客による「爆買い」はこれまで日本で商品を大量に購入し、それを中国で転売するブローカーによって支えられてきた。ただ、中国政府はこの転売が国内の消費低迷を招いていると判断。事実上免税だった個人輸入扱いの荷物に一般貿易並みの税金を課すようになった。

加えて同時期に円高が進行。輸入・転売のうまみが急速に薄れ、「爆買い」の勢いは大幅に鈍った。東京駅の八重洲口など交通ハブに店舗を構えるなど訪日外国人需要を当てにしていたラオックスにとって大きな痛手となっていた。

ラオックスによると昨年1年間の平均購買単価が3万3820円だったのに対し、1~3月期は2万7369円、4~6月期は2万2922円に落ち込んだという。

2016/8/12 16:39 日本経済新聞

ラオックス、営業益8割減へ 爆買い一服

ラオックスは、営業利益が82%減ったとのこと。

テレビ番組を通して見た印象では、ほとんどが中国人客だったような感じでした。

ラオックスは、2009年に中国の大手家電量販店を運営する「蘇寧雲商」の傘下になっています。

中国人が、日本で中国人観光客を相手に商売をしているという感じでしょうか。

一時は正規従業員だけでは対応できず、中国人留学生に不法就労をさせるぐらい忙しかったようです。

参考:中国人観光客に人気のラオックス、留学生にも高額報酬のメリット – 産経WEST

三越伊勢丹は免税店開業延期へ

「手ぶらの訪日客増えた…」 “爆買い”失速で流通業界「中国シフト」戦略見直し 三越伊勢丹HDは新宿の大型免税店開業延期へ

三越伊勢丹ホールディングス(HD)が、平成28年度中の開業を見込んでいた東京都新宿区の大型免税店について、開業時期を延期する検討に入ったことが23日、わかった。中国人旅行者の“爆買い”が失速し、百貨店の免税売上高は急速に減少している。これを踏まえ、三越伊勢丹HDは大型免税店の店舗規模や開業時期について、再検討する必要があると判断した。

具体的な開業時期などは今後詰める。ただ、訪日外国人客数そのものは、まだ増加傾向にあり、競合する高島屋が29年春にも新宿高島屋(渋谷区)に、消費税だけでなく関税や酒税、たばこ税も免除される市中空港型免税店を展開することも踏まえ、総合的に判断する構えだ。

三越伊勢丹HDは空港型免税店事業に力を入れており、今年1月に沖縄県以外では初となる空港型免税店「ジャパン・デューティーフリー・ギンザ」を三越銀座店(中央区)に開業した。新宿の免税店は、首都圏2号店となる予定だった。

ただ中国政府は4月、低迷する国内消費のテコ入れを目的に、中国人旅行者が海外で購入した物品に対する関税を引き上げた。外国為替市場で円高が進んだこともあり、爆買いの中心だった中国人旅行者の消費も、高額品から日用品や消耗品に移った。

(以下省略)

2016.8.24 07:03 産経ニュース

「手ぶらの訪日客増えた…」 “爆買い”失速で流通業界「中国シフト」戦略見直し 三越伊勢丹HDは新宿の大型免税店開業延期へ

三越伊勢丹ホールディングスが、新宿区の大型免税店の開業時期を延期する検討に入ったとのニュースがありました。

中国人観光客の買い物額が減少しているようで高級品は売れなくなったようです。

なぜ中国人による爆買いが終了したのか

中国人観光客による爆買いが突然終わった理由はいくつかありますが、主に以下の理由が原因ではないかと言われています。

外貨の持ち出し制限が厳しくなった

中国政府が人民元から外貨への両替の審査を厳しくしたため、中国人観光客はお金を持って海外へ行けなくなったとのこと。

参考:焦る中国、「爆買い」は個人資本流出の抜け穴…国外のカード利用、外貨両替規制厳格化 – 産経ニュース

銀聯カードの引き出し制限

中国政府は、銀聯カードを使った海外での外貨引き出しや決済の上限額を制限しました。

これまで1日1万元(約19万円)まで引き出しや決済が可能だったのが、それに加え1年間で最高10万元(約190万円)という年間の上限が追加されたとのこと。

関税の引き上げ

中国政府は、中国人が海外で購入した商品を中国へ持ち込む際に発生する関税を引き上げました。

そのため、中国国内で購入した価格と差がなくなり、海外で購入するメリットがなくなたようです。

関連:中国人の爆買いに急ブレーキ!?百貨店大手5社が減収

中国人観光客だけに頼るのは危険

中国政府は、中国人旅行客の人数を増やしたり減したりコントロールします。

今回は、外貨の持ち出しや引き出し制限によって爆買いが減速していますが、例えば、いきなり「日本への旅行は禁止!」ということが起こる可能性もあります。

中国という国を、日本や欧米と同じような国という感覚でいると危険かなと思います。

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