種子の世界が凄いことになっていた。独バイエル、米モンサント買収と農業支配 – 遺伝子組換え

独バイエル、620億ドル提案 米モンサント買収

ドイツの製薬大手バイエルは23日、種子開発最大手の米モンサントに約620億ドル(約6兆8045億円)規模の買収提案を行ったと正式に発表した。合併が実現すれば、農薬、遺伝子組み換え(GM)種子分野で世界最大のメーカーとなる。

 発表によると、バイエルはモンサント株1株に対し現金122ドルを支払うと提案した。モンサント株の先週末の米市場終値を20%上回る水準。買収資金の調達には株式発行と借り入れを併用し、代金の約25%はライツイシュー(株主割当増資の一種)によって賄う方針だ。

バイエルのバウマン最高経営責任者(CEO)は「当社は長年、モンサントの事業を高く評価しており、統合事業の創設に向けた彼らの構想を共有する。(統合により)両社の株主にとって実質的な価値を高めることができると確信している」との声明を発表した。バイエルは買収が実現すれば3年目から約15億ドルの相乗効果が出ると試算している。

モンサントは作物バイオテクノロジーの先駆企業で、20年前に商品化したGM種子は現在、米国産トウモロコシと大豆の大半を占める。同社はスイスの農薬・種子大手シンジェンタ買収を目指していたが、合意に至らず昨年8月に断念していた。(ブルームバーグ Phoebe Sedgman)

2016.5.24 05:00 SankeiBiz(サンケイビズ)

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160524/bsk1605240500003-n1.htm

ドイツのバイエルが、アメリカ遺伝子組換え種子メーカーのモンサントに買収提案をしたとのニュースがありました。

遺伝子組換えについては、なんとなく良くないイメージがありますが、遺伝子組換えのどういったところが問題なのかというのがよく分かっていなかったりします。

気になったので調べてみたところ「種」の世界はすごいことになっていました。

スポンサーリンク
レクトアングル(大)

世界の大手種子メーカー

モンサントは、アメリカのバイオ化学メーカーで、遺伝子組換えの種子や農薬の開発を行う大手企業。

バイエルは、ドイツの大手医療品メーカー。

モンサントとバイエルは、農薬を取り扱っていた会社だったようで、その後、種子メーカーを買収したとのこと。

その他のメジャーな種子メーカーは、デュポンやダウ・ケミカルとう会社があり、種子メーカー同士でお互いが買収しあっています。

農薬と種をセットで販売

農薬メーカーだったモンサントやバイエルが種子メーカーを買収して何を行ったかというと、遺伝子組換え作物。

農薬と種をセットにして業績を伸ばしたようです。ビジネスとしては、すごくいいアイディアだと思います。

遺伝子組換えとは?

生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植物などの細胞の遺伝 子に組み込み、新しい性質をもたせることを遺伝子組換えといいます。

参考:遺伝子組換え食品の安全性について – 厚生労働省

遺伝子組換え作物の特徴

種の使用は1回限り

種を蒔いて収穫した作物からとれた種を蒔いても作物はならないとのこと。種は1回だけしか使えないようになっているので、種を買い続けないといけません。

特定の作物だけ枯れない

遺伝子組換え作物の種を蒔いて、遺伝子組換えの作物の種を売っている会社から買った農薬を蒔いた場合、その種からとれたものだけ枯れないとのこと。

雑草だけ枯れるので農家の方に取っては手間な作業が省けるので非常に楽になります。

寡占化や独占が懸念されている

種子メーカーが買収を繰り返し1社だけになった場合、その1社が市場を独占することになります。

そうなると私たちは遺伝子組換え作物を食べざるを得ないような状況になってしまうのではないかということが心配されています。

遺伝子組換え作物は何が悪いのか

遺伝子組換え作物が、健康にどのような影響があるのか分からないところが問題となっています。

厚生労働省は、専門家が安全性をチェックしているから、遺伝子組換えを食べても問題ないと言っています。

参考:遺伝子組換え食品の安全性について – 厚生労働省

「遺伝子組み換えではない」は本当?

食品のパッケージを見ると「遺伝子組み換えではない」という表示を良く見ます。

この表示があれば「安心!」というほど信じきってはいませんが、表示がないよりはいいかなぐらいに思っていたのですが、日本では、大豆とトウモロコシの使用量が5%以下の加工食品は表示義務がないとのこと。(ちなみにEUでは使用量0.9%未満となっているようです。)

参考:遺伝子組み換え作物、日本は輸入大国なの?

遺伝子組換えでない商品を選んでいるつもりでも、知らないうちに食べてしまっていることになります。

その他、牛や豚、鶏のエサが遺伝子組換えだったとしても、ここまで確認することはできません。

企業のHPを見てみた

カルビー ポテトチップス

以下より産地を確認することができます。

ジャガイモは国産とアメリカ産を使っているようです。

ポテトチップスの原料になるじゃがいもの産地はどこですか? – Calbee

遺伝子組換えの原材料を使用していますか。- Calbee

カルビー ポテトチップス 遺伝子組み換え出ない

以前、当ブログでご紹介した「幸せバター味」のパッケージを見ると、「じゃがいも(遺伝子組換えでない)」と表示されています。

ポテトチップスを揚げている油については不明です。

関連:カルビーのポテトチップス「しあわせバター」は箱買いする美味しさだった!

明治 カール

たくさんトウモロコシが使われてそうなイメージのカール。

サイトを確認したところ、原材料に関する案内が見当たらなかったのでサイト上では確認できませんでした。

参考:明治 カールおらが村

ケンタッキー

主要原産地情報をまとめたデータがPDFでダウンロードできますが、チキンを揚げるときの油やチキンはどんな餌を食べて育ったのかという情報までは見当たりませんでした。

参考:ケンタッキーフライドチキン 商品主要原産地情報

消費者が選べるようにしてほしい

厚生労働省は食べても問題ないとしていますが、安全性について未だに分からないことが多く、進んで食べたいという気持ちにはなりません。

仮に商品そのものに遺伝子組換えが使われていなかったとしても、商品を作るときに使った材料や家畜の餌については、遺伝子組換えが使われているか分かりません。

いわゆる一般的なスーパーで商品を購入する際には、遺伝子組換えでない商品を選ぶことは非常に困難な状況のようです。

遺伝子組換えに関する記事はこちら

ダノンがアメリカで「脱・遺伝子組換え」宣言し波紋が広がる

スポンサーリンク
レクトアングル(大)
レクトアングル(大)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加